議会活動

市民の芸術資産を後世へ(京都市美術館モニュメント移設に関して)

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京都市美術館のの正面には高さ11メートルの石柱・石彫作品「空(くう)にかける階段’88-II」が立っています。約30年前に市文化功労者である彫刻家・富樫実先生より寄贈された作品です。(現在は美術館再整備工事のため鉄骨に覆われています)

今般の京都市美術館の再整備にあたり、この作品を分割移設すると京都市が発表したことから、市会文化環境委員会でも様々議論が重ねられてきました。私も現地視察や関係者ヒアリングを踏まえて、文化環境委員会で意見を述べてきました。

主に文化環境委員会での議論を経て私なりに、論点は①現像の場所で残せるか否か、②作品を分割するなど手を入れなければならないかに整理集約しました。現状の場所(美術館の正面、歩道のすぐそば)に残せるのかは、移設の必要性と手法から、また、作品に手を入れることに関しては、耐震性など工作物として法的な面での対応と芸術的価値が損なわれないのかという角度から検討されて答えをだすべきではないでしょうか。

7月4日の文化環境委員会では記の視点から文化市民局及び美術館に対して質疑を行った結果以下二つのことが明らかになりました。一つには震度6以上の耐震性は保証されないこと。もう一つには、移設する場合は分割せずとも移設できる。但し、移設後は当該作品が建築基準法における工作物にあたることから、横倒しにするか、4M以下の高さで立てるか、現在の11M高さとするなら作品に手を入れ(形状を変え)補強するかとなること。(現状の場所に留める場合でも耐震対応は必要なこと。)

以上の質疑から、私は、京都市民の財産である芸術作品を守り後世へ引き継いでいくという美術館の使命と役割に沿って、(移設したり耐震対応のため手を入れることがあった場合に)学芸員や専門家と一緒に当該作品の芸術的価値をどう評価するのかの答えが必要であると当局に求め、技術的法的対応や安全対策とセットで市民目線で芸術・財産を守り継承する(むしろ新たな芸術を創造する)スタンスをもって、作家と真摯に話し合い合意形成を図らなければならないと考えを述べました。

作家及び関係者、法を守る立場での役所の立場を結ぶのは美術館を訪れる市民・来館者の視点ではないでしょうか。

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